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All in One SEOとYoast SEOの違いについて

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効率的なWeb制作において非常に役に立つWordPressのプラグイン。特にSEOに関連する項目は外すことのできない必須要素です。自分でコードを書くと結構大変なのでプラグインを使用している人はとても多いと思います。

WordPressのSEOプラグインとして有名なのがAll in One SEOとYoast SEOの2つです。今回は2種類のプラグインの違いを見ていきます。

All in One SEOとYoast SEOの違い

All in One SEO
Yoast SEO

All in One SEOとYoast SEOの大きな違いは機能の多さです。All in One SEOの方が多機能でその分設定が複雑。反対にYoast SEOは機能面ではAll in One SEOに劣りますが、シンプルで扱いやすくなっています。

  • All in One SEO:多機能で細かな設定が可能
  • Yoast SEO:シンプルで扱いやすい

複数の機能を1つのプラグインにまとめて使いたいならAll in One SEO。よりシンプルに必要最低限のSEO機能を求めるのならYoast SEOがおすすめです。

設定項目・機能の比較

下の表はAll in One SEOとYoast SEOの機能の違いを表しています。紹介している項目はWeb制作でよく使うSEO設定・機能です。

設定項目・機能All in One SEOYoast SEO
投稿タイトル
メタディスクリプション
noindex個別記事には設定できない
nofollow個別記事には設定できない
canonical(正規URLの設定)
OGP
リダイレクト設定有料版のみ無し
Google Analytics(解析コードの出力)無し
XLMサイトマップ
パンくずリスト
  • All in One SEO:バージョン 4.1.3.1
  • Yoast SEO:バージョン 16.9

投稿タイトル

<head>に出力するtitleメタタグの内容を変更する設定です。独自のタイトルを設定すれば、記事内のタイトルと検索結果に表示されるタイトルを分けることが可能です。

投稿タイトルはSEO上最も重要なメタタグです。

メタディスクリプション

メタディスクリプションは記事の説明文です。設定した文章が「検索結果のタイトル下に表示される説明文」に使用されます。メタディスクリプションを設定しないと検索エンジンが自動で取得した不自然な文章が表示されます。

メタディスクリプションは投稿タイトルと並びSEO上非常に重要なメタタグの1つです。

noindex・nofollow

記事ごとに検索エンジンのインデックスの可否を決める設定です。noindex・nofollowは別々に設定できます。All in One SEOでは投稿タイプ(投稿や固定ページ)ごとには設定できますが、個別記事ごとには設定できません。

canonical(正規URLの設定)

正規URLの設定。検索エンジンによる同じページの重複インデックスを防ぎます。canonicalメタタグは設定しなくてもページのURLが自動で出力されます。

OGP(Open Graph Protocol)

OGPはSNSでシェアされたとき用の表示設定です。シェア時に表示されるタイトル・説明文・画像サイズ等を設定することができます。両プラグインとも個別記事ごとにOGPを設定できます。

リダイレクト設定

リダイレクトの設定はAll in One SEOの有料版で利用できます。Yoast SEOには個別記事のリダイレクト機能はありません。

Google Analytics(解析コードの出力)

Google Analyticsの出力はAll in One SEOでは別プラグインになっています。<head>にコードを出力できる設定があるので解析コードの追加自体は可能です。Yoast SEOには解析コード追加機能はありません。

XLMサイトマップ

XLMサイトマップの出力機能はWordPressに備わっているので必須ではありません。All in One SEOではより細かく設定できますが、別プラグインのXML Sitemapsを使う方が使いやすくおすすめです。

パンくずリスト

ショートコードを使って任意の場所にパンくずリストを出力できます。

シェアの違い

SEOプラグインのシェアはYoast SEOの方が高くなっています。

  • All in One SEO:有効インストール200万以上
  • Yoast SEO:有効インストール500万以上

以前はAll in One SEOの方がシェアが上でした。しかしAll in One SEOの商用アップデートに伴う不具合の増加・必要機能の有料化で評判が下がりシェアが逆転。2021年現在ではYoast SEOの方が人気が高くなっています。

All in One SEOは商用アップデート直後に比べるとかなりましになっている印象です。今後もアップデートで改善されていくでしょう。

上でも書きましたが、複数の機能を1つのプラグインにまとめて使いたいならAll in One SEO。よりシンプルに必要最低限のSEO機能を求めるのならYoast SEOがおすすめです。